動物病院は、病気を治療するだけでなく、病気を早く発見する、そして、病気にならないようにする役目もあります。健康な身体を維持することは、動物との暮らしを楽しいものとするためにとても重要です。お気軽にご相談ください。
不妊手術
不妊手術は卵巣と子宮を同時に摘出する卵巣子宮摘出術が行われます。
若齢期に、手術を行うとその後の乳腺腫瘍の発生率が下がります。
適正な時期
一般的には生後4か月以降、または体重1kg以上になったらなるべく早く手術を行うのが適齢です。
不妊手術のメリット
- 子宮蓄膿症、乳腺腫瘍の予防※
- 不必要な交配。妊娠の阻止
※子宮蓄膿症では、溜まった膿で子宮が破れて、腹腔内に膿が漏れるとショック症状や急性腎不全などを引き起こし、死に至る可能性があります。
不妊手術のデメリット
- 全身麻酔のリスク
- 太りやすくなる
- 高齢になってから尿もれがみられることがある
去勢手術
去勢手術は開腹しないで精巣を摘出します。
精巣摘出は、精巣と精巣上体の疾患、精巣に原因のある疾患を予防することが出来ます。
去勢手術を行う適正な時期
一般的には6か月までに手術を行うのが理想です。
去勢手術のメリット
- 不必要な交配を減らせる
- 精巣の病気の予防
- マーキング行為の予防
- 高齢になってからの前立腺肥大の予防
去勢手術のデメリット
- 麻酔のリスク
- 太りやすくなる
- 性格の変化
マイクロチップ
2019年6月に改正動物愛護法が成立しました。それにより、ペットショップやブリーダーなどで販売されている犬・猫へのマイクロチップの装着が義務化となり、一般の飼い主様へは努力義務が課せられています。
マイクロチップとは？
直径1.4mm・長さ8.2mmの円筒形をした、外側は生体適合ガラスを使っている電子標識器具のことです。
世界で唯一の15桁の数字が記録されていて、その番号を専用のリーダーで読み取ります。
マイクロチップの装着方法に関しては、専用の器具を使い、獣医師が獣医療行為として行わなければならないとされています。
マイクロチップを装着することで身元確認ができます
犬や猫が迷子になった時や地震などの災害に遭った時など、飼い主と離れ離れになってしまった場合に、保護された犬・猫のマイクロチップの番号を専用のリーダーで読み取ることで、データベースに登録してある飼い主情報と照合でき、連絡することが可能になります。
登録について
飼い主情報を、環境省が指定する指定登録機関に登録の申請を行う必要があります。また、既にマイクロチップを装着した犬・猫を迎え入れた場合は、所有者情報を変更するための登録が必要となります。
登録後に交付される登録証明書は、大切に保管するようにしてください。
詳しい登録方法などは環境省のページをご覧ください。