動物病院は、病気を治療するだけでなく、病気を早く発見する、そして、病気にならないようにする役目もあります。健康な身体を維持することは、動物との暮らしを楽しいものとするためにとても重要です。お気軽にご相談ください。
混合ワクチン接種
感染症を予防する注射です。
生活環境に合わせ接種するワクチンをお選びください。
取り扱い混合ワクチンと料金
犬の混合ワクチン
5種ワクチン | 7種ワクチン | |
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犬ジステンパー | ● | ● |
犬パルボウイルス感染症 | ● | ● |
犬伝染性肝炎(アデノウイルスⅠ型) | ● | ● |
犬伝染性気管炎(アデノウイルスⅡ型) | ● | ● |
犬パラインフルエンザ感染症 | ● | ● |
犬レプトスピラ病 | ● |
犬の混合ワクチン料金
5種ワクチン | 5,500円 |
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7種ワクチン | 7,150円 |
猫の混合ワクチン
感染症 | 3種ワクチン | 5種ワクチン |
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猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペス) | ● | ● |
猫カリシウイルス感染症 | ● | ● |
猫汎白血球減少症(パルボ) | ● | ● |
猫クラミジア感染症 | ● | |
猫白血病ウイルス感染病 | ● |
猫の混合ワクチン料金
3種ワクチン | 4,400円 |
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5種ワクチン | 5,500円 |
混合ワクチン接種スケジュール
1歳未満の子犬、仔猫
生後6週齢~8週齢の頃に初回を接種した後、16週齢までの間に4週間隔で接種します。
1歳以上の成犬、成猫
1年に1回、または2年に1回のワクチンをおすすめしています。
ノミ・マダニ予防
ノミ・マダニは痒みやアレルギーを引き起こす原因になるだけでなく、人にもうつる病気を運ぶことがあります。
また、ノミ・マダニは公園や草むらなどに身を潜め、散歩中の犬や人に飛び乗り、そのまま家までついて行きます。そして、快適な室内で活発に繁殖活動を行います。本来活動が止まる冬でも室内は暖かいため、最近では越冬することも確認されています。
ノミが原因となる病気
ノミアレルギー性皮膚炎
- 症状
- 激しい痒み・皮膚の炎症
ノミの唾液に含まれる成分に対しアレルギー反応を起こし、全身の皮膚にかゆみや炎症がみられる病気です。
猫ひっかき病
- 人の症状
- 発熱・リンパ節の腫れ
ノミを介してバルトネラ菌に感染した猫によるひっかき傷や噛み傷などから感染する病気です。この菌は猫にとっては無害ですが、人の場合、数日~数ケ月後に発症します。
瓜実条虫
- 人の症状
- 下痢・体重減少
動物が毛繕いなどをした際に、体についたノミが口から入り、感染する寄生虫です。
ノミ刺咬症
- 人の症状
- 痒み・紅斑・水ぶくれ
ノミに咬まれた刺激、唾液に対するアレルギー反応により、強いかゆみを生じる病気です。ひどい場合は、患部から細菌感染を起こし、悪化する場合もあります。
マダニが原因となる病気
ライム病
- 人の症状
- 紅斑・筋肉痛・関節痛・頭痛発熱・悪寒・倦怠感
日本では北海道や長野県での感染例が数多く報告されている病気です。マダニが吸血した際に、ボレリア菌に感染し、インフルエンザのような症状が出ます。
リケッチア症
- 人の症状
- 高熱・頭痛・寒気・倦怠感・発疹(紅斑)
ノミ・マダニ・シラミなどから感染する感染症です。
主に関西の地域でみられる病気です。
猫ヘモプラズマ感染症
- 症状
- 発熱・食欲不振・脱水症状・貧血・脾臓の肥大
病原体が猫の赤血球に感染し、それを破壊することで貧血を引き起こします。「猫伝染性貧血」とも呼ばれます。
Q熱
- 人の症状
- 高熱・呼吸器症状・肺炎
慢性の場合は疲労感、慢性肝炎、心筋炎などの症状がみられ、うつ病などの精神的な疾患と間違われることもあります。
バベシア症
- 症状
- 食欲低下・発熱・血色素尿・黄疸・重度の貧血・重症化すると多臓器不全
マダニによって媒介されたバベシア原虫が赤血球を破壊し、貧血などを引き起こす病気です。最悪の場合、死に至る可能性がある病気です。
ダニ麻痺症
- 症状
- 筋肉の麻痺
吸血する際に体内に入ったマダニのだ液によって筋肉が麻痺する病気です。
フィラリア予防
フィラリア症は、「犬糸状虫症(いぬしじょうちゅうしょう)」とも呼ばれ、蚊を媒介にしてフィラリア(犬糸状虫)という寄生虫が心臓に寄生する感染症です。フィラリア症に感染している動物の血液を蚊が吸うことで、蚊の体内にフィラリアの幼虫が入り込みます。その蚊が、他の犬、猫の血液を吸うときにフィラリアの幼虫が感染します。
フィラリア幼虫は約2カ月間かけて心臓へと到着します。フィラリアの成虫は体長20~30cmにも達し、細長い糸状の虫体が心臓内部に巻きつきます。その結果、血液の流れが妨げられ、心臓に重い負担がかかることになります。血液が全身に十分に行き渡らなくなると、肺や肝臓、腎臓といった重要臓器へも悪影響を及ぼします。
フィラリアから犬・猫を守るために
現在、日本では予防薬によるフィラリア予防が確立されており、さまざまな種類の予防薬が処方されています。
ポウ動物病院でも錠剤やおやつ型、スポットタイプ、さまざまな種類のものご用意しています。
ノミ・マダニや回虫や鉤虫など内部寄生虫とフィラリアを一緒に予防してくれる薬もあります。
それぞれに合った予防薬をご提案いたしますので、ご相談ください。
狂犬病予防
狂犬病とは、全ての哺乳類が感染し、発症するとほぼ100%死に至る人獣共通感染症です。
生後3ヶ月を過ぎれば年1回、狂犬病の予防接種をすることが法律で定められています。
接種後、市役所での登録が必要です。料金は税込2,200円になります。